「KATANA3.0(カタナ3.0)」は2019年の注目バイクです。ケルンのインターモトで発表され、春から欧州を中心に発売されます。日本でも購入予定の人が心待にしているでしょう。
2000年に発売されたファイナルエディションから、19年の時間が過ぎました。バイクを取り巻く環境や、テクノロジーは大きく変化しています。そこで、カタナとカタナ3.0のスペックを比較し、刀比べをしてみたところ、3.0のキレ味が鋭かったのです。
ボディデザインや外観
イタリアのデザイナーロドルフォ・フラスコーリがデザインしたカタナ3.0。初代カタナを踏襲したボディは美しく、より日本刀のイメージを具現化したものとなっています。全長は2125mmと10cmほど短くなり、全幅は830mmと10cmほどワイド化。シートは10cm高くなりましたが、大きく変わったのは車重です。
カタナの装備重量は260kgでした。それがカタナ3.0では215kgになり、45kgの軽量化に成功しています。この大幅軽量化にもかかわらず、エンジンのパワーは高出力に変貌したのです。
エンジンの大幅な改良化
カタナ3.0のエンジンはGSXーR1000をベースにしています。馬力は150ps(110kw)となっており、カタナの95ps(76kw)の1.5倍の性能です。
排気量は999ccとカタナの1074ccからボアダウンしています。それでも高出力を実現したのは、高い圧縮比が要因の一つです。9.5:1から12.2:1への高圧縮へと変貌しました。
圧縮比が高いほど高出力になりますが、代わりにノッキングなどが起こりやすくなります。時間をかけて出力と安全のバランスを追求した成果が、今回のカタナ3.0のエンジンに採用されるでしょう。
その他多くの改善点
電子制御など多くの改善点が見られます。トラクションコントロールシステムも実装されるので、カタナ3.0の運動性能は劇的に改善されるはずです。
スペック | カタナ | 新型カタナ3.0 |
全長 | 2250mm | 2125mm |
全幅 | 740mm | 830mm |
重量 | 260kg | 215kg |
馬力 | 95ps(76kw) | 150ps(110kw) |
排気量 | 1074cc | 999cc |
圧縮比 | 9.5:1 | 12.2:1 |
19年間鍛えられた技術が、カタナをより鋭いバイクに仕上げるでしょう。私たちの目の前に現れるのは何時になるのでしょうか。ワクワクして、その時を待ちたいと思います。
コメントを残す