バイクのレーサーも着ているレーシングスーツは見た目もカッコよく、ぜひ自分用に1着欲しいところ。でもお手入れってどうするの?と思う方も多いと思います。
そこでレーシングスーツのお手入れや洗濯方法などをご紹介します。
目次
レーシングスーツとはどんなもの?
レーシングスーツとは革製のスーツで万が一転倒した時に身体を守ってくれるもので、よく「革ツナギ」「ツナギ」と呼ばれます。
材質は主に革でできており、各部にプロテクションも付いているため地面との摩擦に強く、またアスファルト上を滑ることで転倒の衝撃を軽減する役割があります。
レーシングスーツの種類は大きく3つに分けられます。
- ワンピースタイプ
- セパレートタイプ
- エアバッグ付きタイプ
「ワンピースタイプ」は上下一体型のタイプのことで、安全面が優れているため主にサーキット走行などに向いています。
また、「セパレートタイプ」は上下が分かれているタイプで、街乗りやツーリングで使いやすい構造となっています。
さらに現在はスーツの中にエアバッグが内蔵され、転倒した際にクッションが開くものもあるため、用途によって選ぶと良いでしょう。
レーシングスーツのお手入れ方法
レーシングスーツは一度購入すればその後もずっと使い続けることができます。なぜなら破れても修理することができる上、お手入れをすることでしっかりと状態を維持することができるからです。
そこでレーシングスーツのお手入れについてご紹介させていただきます。
基本的なお手入れ
レーシングスーツは基本的に革製品のため、定期的に「ミンクオイル」を塗る必要があります。
「ミンクオイル」は革製品を適度に水分を保った状態にすることや、雨などの外部の水分から守る働きがあるため、毎走行後など期間を決めて定期的にミンクオイルを塗っておきましょう。
おすすめのミンクオイルはレーシングスーツメーカーの大手「RSタイチ」から販売されているミンクオイルです。
その理由はオイル自体がしっかりとしているため、1度塗ってしまえば、その後もしばらく保湿することができます。
ただ、気温が低いと固まってしまうため、少し温めて使用すると良いでしょう。
走行後にやっておきたいケア
レーシングスーツを着て走行すると、飛んでくる汚れがつきどんどん汚れてきます。
特にサーキット走行など高速走行をすると、ところどころに虫が付き放っておくとシミとなり、いつまでも汚れが落ちなくなってしまいます。
そのため、レースやツーリングなどの走行後には濡れたタオルなどで全体の汚れを拭き取ってあげましょう。
レーシングスーツの保管方法
レーシングスーツは革製品のため、乾燥に弱く、適度に湿度を保つ必要があり、長期間使わない場合などは保管場所に気を付けなければいけません。
とはいうものの、乾燥に弱いからといってあまりジメジメしたところに保管すると、カビが生えてしまうこともあるため、できれば専用のカバー※2に入れて保管すると良いでしょう。
革製品は「生きもの」と考えると最適な保管方法がイメージできると思います。
汚れたレーシングスーツは洗濯できるの?
濡れたタオルでふき取っただけではなかなか取れない汚れはどうすればいいの?と思った方もいるかと思います。
結論から言うと、汚れたレーシングスーツは洗濯ができます。ただし革製品のため街中のクリーニング店では洗濯してくれないところが多いため洗濯する際は、
- 専用のクリーニングサービスを利用する
- 家で自分で洗濯する
という方法になります。
専用のクリーニングサービスを利用する場合
レーシンングスーツを製作しているメーカーの販売店から購入した場合、クリーニングサービスをおこなっている場合が多いので、一度購入したところに相談してみてください
さらに最近はネットで依頼ができるレーシングスーツ専用のクリーニングサービス店も増えてきています。
家の洗濯機で洗う場合
レーシングスーツは洗濯機で洗うことができますが、メーカーや製品によって洗濯できないものもあるため、念のため洗濯表示タグの確認をおこなってください。
洗濯方法としては、まずプロテクター、インナー部など取り外せるものはすべて外し、大きめの洗濯ネットの中に折りたたんで入れましょう。洗濯ネットは市販の一番大きめのものを使えば問題ありません。(最低60×60㎝のサイズのものであれば折り畳んで入れることができます)
あとはいつも通り洗濯するだけですが、全自動洗濯機の場合は乾燥までおこなわないように注意してください。
洗剤はいつもの家庭用洗剤でも問題ありませんが、革製品専用の洗剤を使用すると素材を傷めずより綺麗に仕上げることができます。
もし家庭の洗濯機に入らない場合は、お風呂場に水を張って手洗いをする方法もあります。
水に浸けたレーシングスーツはかなり重くなるため結構な力仕事になるのでご注意を。
濯ぎまで終えたら、ハンガーに掛け乾燥させますが、干すときには次の2点に気を付けましょう。
- ハンガーは丈夫なものを使用する
- 風通しの良い日陰に干す
順に説明しますね。
1つ目は、洗い終わったスーツを干すハンガーは丈夫なものを選びましょう。
なぜなら、水を吸った状態のレーシングスーツは6〜7kgの重さになっている場合があるからです。
その状態だと、一般的なハンガーでは重さに耐えきれず気づいたら割れて落ちていたなんてことがあるため、メーカーから販売されているものを購入することをおすすめします。
2つ目は、必ず日陰に干すようにしましょう。
日向に干してしまうと日光にさらされ革に含まれる必要な水分まで無くなり、革が硬くなって傷んでしまいます。
そうなると次に着たときに動きにくく、走行に支障をきたすうえ、万が一転倒した際に破れやすくなり大変危険な状態になります。
そのため、風通しの良い日陰で時間をかけて乾燥し、最後にミンクオイルを塗り適度に湿度を与えましょう。
まとめ
メンテナンスや管理方法は特別難しいことではありません。
それにレーシングスーツは自分の身体を守ってくれるもの。しっかりとケアをおこない、いつまでも長く付き合いたいですね。
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