2019年にはハイパワーな電動バイクのレースが開催されます。MotoEという始めての試みで、5月から全5戦にわたって争われるこの大会。何が起こるか全く予想がつきません。
「まったく新しいライディングが求められる」とプロライダーが言うとおり、これまでのバイクレースとは違ったものになるでしょう。そのようなハイリスクな大会にもかかわらず、なんと女性ライダーも参戦決定しました。
何が起こるか予測不能の電動バイクレースに参加する女性とは
マリア・エレーラはスペイン出身の22歳。2013年から2017年まで、moto3を舞台に男の中で戦ってきました。2018年にはFIM Super Sport 300に参加し、最終的な順位は13位というもの。
そして2019年。新設された「FIM Enel MotoE World Cup」(Moto E)に参加するアンヘル・ニエト・チームが彼女と契約することを発表します。
彼女は「Moto Eに移ることは新しいチャレンジになる。乗ってきたマシンとはまったく異なるものだと思うけど、同じトレーニングを続け、乗り方を調整するだけです」とコメントしています。
Moto Eに使われるのは、イタリアの電動バイクメーカーが作ったEnergica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルサ)です。彼女が「まったく異なる」と表現したバイクはどのようなものでしょうか。
Max240km/hのモンスターマシン
Moto Eではワンメイクで作られたバイク「エネルジカ・エゴ・コルサ」を使って争われます。このバイクがMax250km/hを叩き出すモンスターマシン。馬力は110kwでトルクは200Nmというスペックです。
これは、現在生産されているスポーツバイクよりも優れた数値です。急速充電も可能で、20分で80%まで充電でき、最高193kmの距離を走ることができます。
Moto Eに使われるのは特別にチューンされたものですが、エネルジカ・エゴは市販されているので買うことができます。その価格は最低でも336万円です。
簡単に手が届くマシンではありませんが、Moto Eが盛んになれば電動バイクの可能性が広がるのも確かです。そうなれば、格安の電動スポーツバイクが生産される可能性があります。エネルジカ・エゴ・コルサは、新しい電動スポーツバイクの世界を切り開いてくれるでしょう。
Moto Eは5月5日から9月まで開催される予定です。マリア・エレーラとエネルジカ・エゴ・コルサが新しいバイクの可能性を見せてくれるはずです。
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